CPUファンの音が気になるあなたへ。実はグリス劣化が原因かも。簡単に解決できる方法を解説します。
CPUファンがうるさくなったのに気づいたのは、深夜に作業していたときだった。アイドル状態なのにファンが回り続けている。「ほこりか」と思ってケースを開けたが、エアフローに問題はない。温度を確認すると、アイドルで60℃を超えていた。
グリスだ、と気づくのに少し時間がかかった。
CPUとヒートシンクの間に塗るグリスは、熱伝導の「橋渡し」をする。金属面同士を密着させても、微細な凹凸に空気が入る。この空気層が断熱材になる。グリスはその隙間を埋めて、CPUからヒートシンクへの熱移動を効率化する。
グリスが劣化すると、熱伝導率が落ちる。CPUからの熱がヒートシンクに伝わりにくくなり、CPU温度が上がる。温度が上がればファンが回る。ファンがうるさくなる。
| サイン | 目安 |
|---|---|
| アイドル時CPU温度 | 通常より10℃以上高い |
| 負荷時の温度上昇速度 | 以前より速くなった |
| ファン回転数 | アイドルでも高い状態が続く |
| サーマルスロットリング | 高負荷時に性能が落ちる |
Ryzen 9 9950X3D(TDP 170W)のような高TDPのCPUは特にグリスの状態が体感に直結する。発熱量が多いほど、伝導効率が低下したときの影響が大きい。
グリスの寿命は製品・環境によるが、2〜3年ごとの交換を目安にしている。純正品やシリコン系グリスは劣化が早い。液体金属系は長持ちするが塗布に注意が必要だ。
塗り方は米粒大を中央に置いて、ヒートシンクを載せる圧力で広げる方法が扱いやすい。均一に広がりやすく、やり直しもしやすい。塗りすぎは周囲へのはみ出しリスクがあるので量に注意する。
グリスを交換した後、アイドル温度は43℃まで下がった。ファンもほぼ聞こえなくなった。交換作業自体は10分程度。買ったグリスは1,000円以下だ。
「高性能CPUには良いグリスを」という記事も書いたが、良いグリスを使っていても定期交換は必要だ。劣化は時間の問題で、性能とは別の話だ。
CPUの温度管理に関心があるならCPUランキングで冷却要件の参考にもなる。
情報の鮮度: この記事は 2026年3月時点の情報をもとに執筆しています。
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