4桁の数字で世代が分かる——Intel・AMD・Radeonの命名規則を表で整理した
CPUとGPUの型番4桁の読み方を解説。Ryzen 9000/7000系、Radeon RX 9000系、Intel Core Ultra 200系、RTX 50/40系の世代体系を一覧表で整理した。
CPUとGPUの型番4桁の「千の位」が世代を示す。Ryzen 9000系=Zen 5世代、Radeon RX 9000系=RDNA 4世代、RTX 5000系=Blackwell世代。Intel は Core Ultra 200系に移行済み。「千の位が大きい=新世代」と覚えるだけで型番比較の8割は解決する。
「Ryzen 5 9600XとRyzen 5 7600X、どっちが新しい?」
正直に言います。型番を見ただけで世代が判断できない人は、かなりいる。
CPUの型番に並ぶ4桁の数字には、ちゃんとルールがある。わかれば10秒で判断できる。わからないままでいると「新しそうな名前」に流される。メーカーも毎世代似た型番を出し続けているので、ルールを一度整理しておく価値がある。AMD・Intel・NVIDIA各社の公式ラインナップをもとに整理した。
最終更新:2026年3月|対象世代:Ryzen 9000系・Radeon RX 9000系・Intel Core Ultra 200系・RTX 5000系
AMD Ryzen CPUの世代の読み方
Ryzenの型番は「Ryzen [グレード] [4桁数字][サフィックス]」という構造になっている。
この4桁の「千の位」が世代を、「百の位」がグレードを示している。
| 千の位 | 世代 | アーキテクチャ | 発売時期 |
|---|---|---|---|
| 1xxx | 第1世代 | Zen | 2017年 |
| 2xxx | 第2世代 | Zen+ | 2018年 |
| 3xxx | 第3世代 | Zen 2 | 2019年 |
| 5xxx | 第5世代 | Zen 3 | 2020年(4はスキップ) |
| 7xxx | 第7世代 | Zen 4 | 2022年(6はスキップ) |
| 9xxx | 第9世代 | Zen 5 | 2024年(8はスキップ) |
偶数世代がスキップされているのはAMDの命名上の特徴だ。理由は諸説あるが、ともかく「千の位が大きいほど新世代」と覚えておけばいい。
百の位はグレードを表す。
| 百の位 | グレード |
|---|---|
| 1xx | エントリー帯 |
| 3xx〜4xx | Ryzen 3〜5中間 |
| 6xx | Ryzen 5 |
| 7xx | Ryzen 7 |
| 9xx | Ryzen 9(最上位) |
「Ryzen 5 9600X」なら、千の位=9(Zen 5世代)、百の位=6(Ryzen 5グレード相当)、末尾=X(高クロック版)と読める。
AMD Radeon GPUの世代の読み方
Radeonは「RX [4桁数字][サフィックス]」の形式。同じく千の位が世代を示す。
| 千の位 | 世代 | アーキテクチャ | 発売時期 |
|---|---|---|---|
| 6xxx | RDNA 2 | 2020年 | |
| 7xxx | RDNA 3 | 2022年 | |
| 9xxx | RDNA 4 | 2025年 |
百の位がグレード(大きいほど上位)。RX 9070はRDNA 4世代のミドル帯、RX 9070 XTは同世代の上位版という読み方になる。
サフィックス(XT・XTX・GRE等)の意味については
BlogX3DとXTは何が違う?CPUとGPUの型番に隠れた意味を全部調べたRyzen X3D・XT・GRE・K・Tなど、CPUとGPUの型番末尾サフィックスの意味を一覧表で解説。AMD・Intel・NVIDIA別に用途・性格の違いをまとめた。→。
Intel CPUの世代の読み方
Intelは少しクセがある。従来の「Core i5-12600K」系と、新しい「Core Ultra 200」系で体系が変わっているからだ。
従来体系(〜第14世代)
| 先頭2桁 | 世代 | アーキテクチャ |
|---|---|---|
| 12xxx | 第12世代 | Alder Lake |
| 13xxx | 第13世代 | Raptor Lake |
| 14xxx | 第14世代 | Raptor Lake Refresh |
「Core i7-14700K」なら第14世代のi7グレード。4桁の先頭2桁が世代、後半2桁がグレード内バリエーションになっている。
新体系(Core Ultra 200系)
2024年以降、IntelはCore Ultraという名称に移行した。
| 型番シリーズ | 向け | アーキテクチャ |
|---|---|---|
| Core Ultra 200V | モバイル・薄型 | Lunar Lake |
| Core Ultra 200S | デスクトップ | Arrow Lake |
| Core Ultra 200H | 高性能モバイル | Arrow Lake-H |
「Core Ultra 5 245K」のように「Ultra」がついていれば新体系だとわかる。旧体系のi5との混在が続いているため、型番だけで判断せずアーキテクチャ名も確認するほうが安全だ。
NVIDIA GeForce RTXの世代の読み方
RTXは「RTX [4桁数字][サフィックス]」形式。千の位が世代を示す。
| 千の位 | 世代 | アーキテクチャ | 発売時期 |
|---|---|---|---|
| 3xxx | RTX 30シリーズ | Ampere | 2020年 |
| 4xxx | RTX 40シリーズ | Ada Lovelace | 2022年 |
| 5xxx | RTX 50シリーズ | Blackwell | 2025年 |
百の位がグレード。RTX 5070 Tiであれば5000系(Blackwell)の中上位帯+Ti上位版という読み方になる。
まとめ:4桁の「千の位」で世代を判断する
| メーカー | 千の位の意味 | 現行最新世代 |
|---|---|---|
| AMD Ryzen CPU | 世代番号(9xxx = Zen 5) | 9000系 |
| AMD Radeon GPU | 世代番号(9xxx = RDNA 4) | 9000系 |
| Intel(旧体系) | 世代番号(14xxx = 第14世代) | Core Ultra 200系に移行 |
| NVIDIA RTX | 世代番号(5xxx = Blackwell) | 5000系 |
「同じ千の位(世代)なら、百の位が大きいほど上位グレード」というルールはどのメーカーでも概ね共通だ。
IntelとAMDのグレード体系の違い(i9とRyzen 9は同格か?)については
BlogIntel Core i9とRyzen 9、型番が似ているようで全然違う——世代の読み方を比較したIntel Core i9とAMD Ryzen 9の命名体系の違いを解説。Core Ultraへの移行、グレード体系の読み方、用途別の選択軸を比較表で整理した。→。
型番を正確に読む習慣がつくと、スペック表を見るスピードが上がる。宣伝コピーより、型番の方が正直だ。
よくある質問
Q. AMDが偶数世代(4000・6000・8000)をスキップしている理由は?
公式には明言されていないが、モバイル向けCPUと混在を避けるための命名上の整理という見方が多い。たとえばRyzen 4000番台・6000番台はモバイル向けとして使われている。混乱を招く原因になっているのは事実で、型番だけで「世代」を判断する際は注意が必要だ。
Q. RTX 4090とRTX 5070、数字が大きいのはどちらが性能が高い?
世代が違う場合は、千の位(世代番号)を優先して判断する。RTX 5070は5000系(Blackwell)でRTX 4090より新世代だが、グレードが違うため単純な逆転は起きない。実際には5000系上位(5080・5090)がRTX 4090を上回る性能だ。異なる世代間の比較はベンチマーク数値を確認するのが確実。
Q. Intel Core Ultra への移行はいつ完了する予定ですか?
2026年時点ではまだ旧体系(Core i5/i7/i9)と新体系(Core Ultra)が混在している。IntelはCore Ultra体系への完全移行を進めているが、旧体系CPUも市場に流通し続けているため、購入時は型番と世代名を両方確認するのが確実だ。
型番の全体像(千の位+百の位+サフィックス)を読めるようになると、スペック表の情報量が一気に増える。20年仕事してきて、数字の方が信用できると思う場面は多い。
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- ハードウェア候補は用途別の AI 構成ガイドからたどると、単体製品より違和感なく検討できます。
この記事を書いた人
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