Claude Code v2.1.77と2.1.78の変更点を整理。128kトークン出力・--resume 45%高速化・セキュリティ修正2件など、実際に体感できる変更を中心に解説。
Claude Code が23時間で2回アップデートした。v2.1.77 が3月17日の朝に出て、翌日早朝に v2.1.78。 「そんなに急いでいったい何を直したんだ」と思って、GitHub のリリースノートを読んでみた。
読んで、少し驚いた。バグ修正の数もそうだが、セキュリティ周りの修正が複数含まれていた。 更新ログというより、積み残しを一気に片付けた感じに近い。
TL;DR
- v2.1.77(3/17): 出力トークン128k対応・
--resume45%高速化・バグ修正27件・セキュリティ修正(フック権限バイパス)- v2.1.78(3/18):
StopFailureフック追加・tmux 通知パススルー・セキュリティ修正2件(サンドボックス無音無効化・.git書き込み)- 個人開発で体感しやすい変更: 128k出力・Homebrew PATH 修正・
--resume高速化
v2.1.77 は新機能とバグ修正(27件)が中心で、v2.1.78 はその翌日に出た追加パッチだ。 2本立てになった理由は、v2.1.78 のリリースノートを見ればだいたい察せる。
セキュリティ修正が2件含まれていた。 おそらく v2.1.77 のリリース後に気づいた、あるいは確認が完了した問題がいくつかあって、それを翌日に出した。 そういう流れだと思う。
Anthropic が「週次リリース」的なペースで動いているのは以前から感じていたが、 23時間というのはさすがに速い。良くも悪くも。
公式リリースノート: v2.1.77 on GitHub
Claude Opus 4.6 のデフォルト最大出力が 64k トークン に引き上げられ、上限は 128k まで拡張された。 Sonnet 4.6 も同様に 128k 対応になっている。
これは地味に効く変更だ。長い記事の生成・大規模なリファクタリング・複数ファイルにまたがる出力をまとめて処理しようとすると、 以前はトークン上限に引っかかって出力が途中で切れるケースがあった。 128k あれば、少なくとも「出力が途中で止まる」という体験は相当減るはずだ。
--resume が 45% 速くなった長時間セッションを再開する --resume コマンドの処理速度が 約45%向上、メモリ使用量も 100〜150MB 削減 された。
フォーク(ブランチ)を多用しているセッションで特に効果が出るとのこと。
私はセッションを途中で保存して翌日再開する使い方をよくするので、アップデート後に実際に試したところ、 再開時のもたつきが体感でわかる程度に改善されていた。毎日使う操作なので、これは素直にありがたい。
/fork が /branch に改名/fork コマンドが /branch に改名された。/fork はエイリアスとして引き続き動くので、
筋肉記憶で打ち続けても壊れない。
ただ公式が /branch に統一したということは、今後のドキュメントや記事はそちらに揃えた方がいい。
キーチェーンの読み込みを並列化することで、macOS での起動時間が約60ms 短縮された。
60ms というと「それで?」と感じる人もいるかもしれないが、CLI ツールの場合はここが体感に直結する。 起動のもたつきは小さいストレスとして積み重なるものなので、地味に嬉しい修正だ。
PreToolUse フックが "allow" を返す際に、deny 権限ルールをバイパスしてしまう問題が修正された。
これは理解してほしい。deny で「このツールは使わせない」と設定したのに、 フックが allow を返すと deny が無効になっていたということだ。 セキュリティポリシーを設定している環境では、意図しない動作が起きていた可能性がある。
公式リリースノート: v2.1.78 on GitHub
StopFailure フックイベントが追加されたAPI エラー(レート制限・認証失敗など)でターンが終了するとき、
新しいフックイベント StopFailure が発火するようになった。
これが何に使えるかというと、エラー時の自動通知や再試行処理をフックで実装できるようになる、ということだ。
自動化パイプラインを組んでいる場合、途中でレート制限に引っかかっても気づきにくかった。
StopFailure フックでデスクトップ通知・Slack 投稿・ログ記録などを仕込んでおけば、
「気づいたら何時間も止まっていた」という事態を防げる。
iTerm2・Kitty・Ghostty でのポップアップ通知が tmux 内部からも外部ターミナルへパススルーできるようになった。
ただし tmux の設定で set -g allow-passthrough on が必要。
tmux を常用している場合はこれを設定しておくと便利だ。Claude Code のターンが終わったときに通知が来る。
1. サンドボックスの無音無効化問題
サンドボックスの依存関係が不足している場合、警告なしで静かにサンドボックスが無効になっていた。
つまり「サンドボックスが動いている」と思っていたのに、実際には素通しになっているケースがあった。 修正後は依存関係が不足している場合に警告が出るようになった。企業・チーム環境では特に確認しておきたい。
2. bypassPermissions での保護ディレクトリ書き込み
bypassPermissions フラグを使用している際に、.git などの保護ディレクトリへの書き込みが可能になっていた。
これは明らかに意図しない動作だ。bypassPermissions は「権限チェックをスキップする」フラグだが、
それが .git の保護まで無視していたというのは、設計上の見落としだったと思う。
macOS で Homebrew を使っている場合、Bash ツール経由で brew install したバイナリが見つからない問題が修正された。
これは困っていた人が多かったのではないか。私も実際に「あれ、コマンドが見つからない」と首をひねった経験がある。 PATH の解決タイミングの問題だったようで、修正で日常的なスクリプト実行の信頼性が上がった。
--worktree でスキルとフックが読み込まれない問題--worktree フラグ使用時にスキルとフックが読み込まれない問題が修正された。
ブランチ分離した環境で Claude Code を動かしていて、なぜかフックが発火しないと感じていた人は この修正で解消する可能性が高い。
正直に整理すると、個人開発レベルでの実感値は次の通りだ。
すぐ効く変更:
--resume 高速化 → 長期セッションの再開がもたつかなくなるチーム・自動化パイプライン向け:
StopFailure フックイベント → エラー検知の自動化bypassPermissions の .git 書き込み修正 → CI/CD 環境での安全性地味だが効いてくる変更:
個人開発者としては「128k トークン」と「Homebrew PATH 修正」が一番体感に近い変更だと思う。
⚠️ 免責事項: この記事の情報は各バージョンリリース時点のものです。今後のアップデートで仕様が変更される場合があります。最新情報は公式 GitHub Releases をご確認ください。
Q. --resume を使うには何が必要ですか?
Claude Code を通常通り起動した後、claude --resume で直前のセッションを再開できます。
セッション ID を指定する場合は claude --resume <session-id>。/sessions コマンドで過去のセッション一覧を確認できます。
Q. bypassPermissions は使っても安全ですか?
v2.1.78 の修正で .git への意図しない書き込みは防がれましたが、
bypassPermissions はすべての権限チェックをスキップするフラグです。
信頼できるスクリプト・環境以外での使用は避けた方が無難です。
Q. tmux 通知パススルーの設定方法は?
~/.tmux.conf に set -g allow-passthrough on を追加して tmux source ~/.tmux.conf で反映します。
ITerm2・Kitty・Ghostty のいずれかが必要です。
読んでみると、おそらくこういうことだ。 v2.1.77 の開発・テスト中にセキュリティ系の問題がいくつか見つかり、 リリース直後にそれらが確認完了して即パッチを当てた。
それが v2.1.78 だ。
ツールが速く動くのはありがたいことだが、 「セキュリティ修正のために翌日もう一本」というリリースサイクルを見ると、 使う側としては変更ログを追う習慣の重要性を改めて感じる。
知らずに使い続けていた問題が、こうしてリリースノートに静かに書かれている。
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