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お知らせ2026年3月14日by K.hirano

200Kが1Mになった3日間、Claude Code 2.1.74〜76で起きたこと

Claude Code v2.1.74〜76の3日間で何が変わったか。メモリリーク修正・セキュリティパッチ、Opusコンテキスト200K→1M(同一料金)、MCP Elicitation追加まで実運用視点でまとめ。

#claude-code#Anthropic#ai-tools#release-notes

:::tldr 3行まとめ

  • v2.1.74(3/12): メモリリークとセキュリティバイパスを修正。CI/CDや長時間セッションに影響していた
  • v2.1.75(3/13): Opus 1Mコンテキストがデフォルト化。200K→1M、追加料金なし
  • v2.1.76(3/14): 1M化の副作用を即日修正+MCP Elicitation・/effortコマンド等の新機能追加 :::

Claude Codeを毎日使っていると、バージョン番号が静かに上がっていることに気づきます。2.1.73、2.1.74、2.1.75、2.1.76——ほとんどの人は気にしないでしょう。私も普段はそうです。

でもある朝、起動した瞬間にいつもと違うメッセージが出ました。

↑ Opus now defaults to 1M context · 5x more room, same pricing

5x。5倍。何が5倍になったのか。調べてみると、この3日間(2026年3月12〜14日)に起きていたことは、バージョン番号の地味さとは不釣り合いな話でした。

まず「メモリが漏れていた」という話——v2.1.74

3月12日リリースのv2.1.74。公式リリースノートを見ると、修正件数がなかなか多い。

中でも見逃せないのがメモリリークの修正です。

ストリーミングAPIのレスポンスバッファが、ジェネレーターの早期終了時に解放されない。その結果、Node.js/npm版でメモリが無制限に増え続ける——というバグが静かに修正されています。

長時間セッションや、CI/CDパイプラインでClaude Codeを走らせていた人は影響を受けていたかもしれません。自分の環境でも、1〜2時間ほど使い続けたセッションの終盤で応答が重くなる感覚があったのですが、これが原因だった可能性があります。v2.1.74以降は同じ作業をしても同様の重さを感じなくなりました。

もうひとつ、セキュリティ関連の修正もあります。管理ポリシーの ask ルールが、ユーザー側の allow 設定やスキルの許可ツールリストに上書きされてバイパスされてしまう問題。チームやエンタープライズ環境で管理者がポリシーを設定していた場合、意図せず無効化されていた可能性があります。Claude Codeのセキュリティリスクについては別の記事でも触れていますが、こういった修正は地味でも重要です。

その他v2.1.74の修正で個人的に刺さったのはこのあたりです:

  • SessionEndフックのタイムアウト修正: 設定に関わらず1.5秒で強制終了されていた。CLAUDE_CODE_SESSIONEND_HOOKS_TIMEOUT_MS 環境変数で設定可能になりました
  • MCP OAuth修正: コールバックポートが使用中だとOAuth認証がハングする問題。SlackなどのOAuthサーバーでリフレッシュ後に再認証を求められない問題も合わせて修正
  • エージェントのモデル指定修正: フロントマターの model: フィールドやJSONで指定したモデルが無視されていたバグ。--model と同じ値が使えるようになりました

地味に見えますが、フックやエージェントを実運用している人には直撃する修正群です。

v2.1.75は「事実上の発射台」だった

3月13日リリースのv2.1.75。

公式のリリースノートはほぼ空です。内部PRのマージのみ、ユーザー向けの変更なし——というのが表向きの話。

ただ、この日にAnthropicが別の発表をしています。

Claude Opus 4.6 と Sonnet 4.6 の1Mトークンコンテキストウィンドウが正式一般提供(GA)になった。これまで有料ベータ扱いで、しかも200Kを超えると追加料金が発生していたものが、通常料金で使えるようになりました。

そしてv2.1.75で、Claude Codeがそれをデフォルトで使うよう変わった。

時期コンテキスト料金
3月13日以前200K(標準)200K超は2倍課金
3月13日以降1M(標準)追加料金なし

「5x more room」は正確な表現です。200K × 5 = 1,000K(1M)。そして「same pricing」も嘘ではない——900,000トークンのリクエストも9,000トークンのリクエストも、同じレートになりました。

v2.1.75は内容がないリリースに見えますが、実際には「1Mコンテキスト時代に入った日」の発射台でした。

「副作用を翌日に直した」——v2.1.76

3月14日リリースのv2.1.76。この3バージョンの中で最大のアップデートです。

ただし、最初に直さなければならないものがあった。

1Mコンテキストをデフォルト化した翌日、model: フロントマター付きのスキルを1Mセッションで呼び出すと「Context limit reached」が誤表示されるバグが発見されています。実際にはコンテキスト上限に達していないのに、エラーが出る。

前日の大きな変更が生んだ副作用を、翌日に即日修正。このスピード感は素直に評価できます。

同じくv2.1.76で修正されたToolSearchのバグも要注意です。遅延ロードしたツールが会話のコンパクション(圧縮)後にスキーマを失い、配列や数値パラメーターが型エラーで拒否されるようになる問題。複数のツールを動的に呼び出す運用をしていた人は、気づかないうちにエラーが出ていたかもしれません。

v2.1.76の新機能

バグ修正以外の新機能も複数あります。

MCP Elicitation(対話型入力)サポート

MCPサーバーがタスク実行中に、フォームやブラウザURL経由でユーザー入力を求められるようになりました。これまでMCPはツールを「呼ぶ」一方向でしたが、途中で構造化入力を「受け取る」双方向のやり取りが可能になります。ワークフローの幅が広がる変更です。

-n / --name CLIフラグ

セッション開始時に表示名を設定できます。複数セッションを並行して走らせる場合に、管理が楽になります。

/effort コマンド

モデルの思考努力レベルをコマンドで変更できるようになりました。素早く答えてほしいときと、じっくり考えてほしいときで切り替えられます。

PostCompact フック

コンパクション完了後に発火する新しいフック。長いセッションのライフサイクル管理をより細かく制御できます。

worktree.sparsePaths 設定

大規模モノレポで claude --worktree を使う際に、必要なディレクトリだけをgit sparse-checkoutでチェックアウトできます。起動が速くなります。

3日間のまとめと「本当のところ」

振り返ると、この3バージョンは綺麗な流れになっています。

terminal
3/12 v2.1.74 — 地雷を撤去(メモリリーク・セキュリティ・各種バグ修正)
3/13 v2.1.75 — 1Mコンテキストをデフォルト化(Anthropic GA発表と同日)
3/14 v2.1.76 — 副作用の即日修正+新機能追加
バージョン日付一言
v2.1.743/12メモリリーク・セキュリティ修正。実運用への直撃が多い
v2.1.753/13Opus 1Mコンテキストがデフォルトに。200K→1M、追加料金なし
v2.1.763/14副作用の即日修正+MCP Elicitation・/effortなど新機能

「1M context, same pricing」は確かに大きい変更です。長いコードベース、長い会話、複数ファイルの同時参照——これまで200Kの壁で諦めていた作業が変わる可能性があります。

ただ、正直に言うと現時点では「5倍になったから5倍うまく使えるか」は別の話です。コンテキストが増えてもモデルが長いコンテキストの後半を適切に扱えるかどうか、実際の精度がどう変わるかは、使い込んでみないとわかりません。「上限が増えた」と「精度が維持される」は同じではない。

そこだけは、しばらく観察するつもりです。

よくある質問

Q: 自分のClaude Codeが1Mコンテキストになっているか確認する方法は? 起動時に「↑ Opus now defaults to 1M context」と表示されていれば適用済みです。表示がない場合は npm update -g @anthropic-ai/claude-code でアップデートしてください。

Q: v2.1.74以前でメモリリークの影響を受けていたか確認できる? Node.js/npm版を使っていて、長時間セッション後にメモリ使用量が異常に増えていた場合は影響を受けていた可能性があります。macOSのネイティブバイナリ版(.app)は別経路のため非影響でした。

Q: MCP Elicitationを使うには何か追加設定が必要? Claude Code v2.1.76以降であれば追加設定は不要です。MCPサーバー側がElicitation対応である必要があります。

Q: 1Mコンテキストにするとコストは上がる? GA後は通常レートで課金されます。200K以内に収まるリクエストなら以前と同じコストです。200K超のリクエストも、以前のような2倍課金はなくなりました。

注意: 本記事の情報はリリース当時(2026年3月)のものです。最新の仕様は公式Changelogをご確認ください。

なお、v2.1.74ではmacOSとWindowsの音声モード修正も入っています。日本語で使う場合の壁についてはこちらの記事で書いているので、音声入力に興味がある方は参考にしてください。

この記事を書いた人

HW系エンジニアとして20年以上、10,000件を超える顧客訪問と2,000件を超える単独ソリューション実績。AIツールを使った個人開発やIoT農園など、Raspberry Piを使ったオートメーション化なども実践中です!エンジニア専門結婚相談所も運営中、ClaudeCodeで解決できない心の課題も解決いたします!

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