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AMD

Radeon RX 7400

発売日: 2025-08-08

MetaScore

性能
82.4
電力効率
19.2
コスパN/A
消費電力43W
推奨電源200W
参考価格

¥25,000

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GPUコアスペック

GPUチップNavi 33
ベースクロック1452MHz
ブーストクロック2300MHz
ストリームプロセッサ1792
Tensorコア0
RTコア28
TDP43W

メモリ

容量8GB
タイプGDDR6
バス幅128bit
帯域幅288GB/s

物理仕様

インターフェースPCIe 4.0 x8
出力端子1x HDMI 2.1a, 3x DisplayPort 2.1

Radeon RX 7400 レビュー:省電力性能の新たな基準

1. 製品概要

AMD Radeon RX 7400は、2025年8月発売のエントリーレンジ向けグラフィックスカードです。Navi 33チップを採用し、1792基のストリームプロセッサと8GB GDDR6メモリを搭載。驚異的な43WというTDPを実現したことで、省電力ゲーミングPCやコンパクトなHTPC(Home Theater PC)構築を目指すユーザーの強い味方となっています。

市場位置づけとしては、前世代のRX 6500 XT後継にあたるエントリーモデルですが、PCIe 4.0 x8対応やDisplayPort 2.1出力など、最新のインターフェース規格を網羅している点が大きな進化です。ターゲットユーザーは、高電源容量を確保できない省スペースPC利用者や、4K動画視聴・軽度な創作活動を行うクリエイター層。RTX 4050やIntel Arc A580と競合する価格帯で、電力効率を重視した設計が特徴です。

2. 主な特徴

RDNA 3アーキテクチャの省電力最適化 Navi 33チップは5nmプロセスルールを活用し、2300MHzのブーストクロックを実現しながらもTDP43Wを維持。これは前世代比で消費電力を30%以上削減しつつ、レイトレーシング性能を向上させた数値です。特に28基のRTコアによるハードウェアレイトレーシング対応は、エントリークラスでありながらCyberpunk 2077などの最新タイトルでも演出を楽しめるポイントです。

次世代ディスプレイ規格のフルサポート HDMI 2.1aとDisplayPort 2.1の搭載は、8K60Hzまたは4K240Hz出力に対応する未来志向の設計。特にDP 2.1は競合のRTX 40シリーズでも未対応な点であり、モニター投資を長期的に見据えるユーザーには大きなアドバンテージとなります。

メモリサブシステムの考慮 128bitバス幅ながら288GB/sの帯域を確保し、8GB VRAMはフルHD〜WQHDゲーミングの実用的な最小構成を満たします。ただし、PCIe 4.0 x8接続であるため、旧世代のPCIe 3.0プラットフォームでは帯域が半減し、性能が制限される可能性に留意が必要です。

3. 用途別評価(MetaScoreベース)

4Kゲーミング:△(厳しい) 性能スコア82.4/1300は、最新AAAタイトルを4K解像度でプレイするには明らかに不足。eスポーツタイトルなら4K60fps可能ですが、Cyberpunk 2077などはフルHDでも設定調整が必要です。

AI・機械学習:△(入門レベル) 8GB VRAMはStable Diffusionの最低ラインを満たしますが、AMD GPUはTensorコアに相当する専用AIアクセラレータを搭載していないため、NVIDIA RTXシリーズに比べ生成速度は劣後します。軽い推論タスクなら実用可能です。

動画編集:◎(優秀) 低消費電力でありながら、AV1エンコード/デコード対応(Navi 33の標準機能)や288GB/sのメモリ帯域は、4K動画のカット編集・カラーグレーディングに十分な性能。43WのTDPは長時間のレンダリング作業でも電気代と冷却コストを抑えられ、省電力Score 19.2/40の高効率が光ります。

一般用途・オフィスワーク:◎(最適) 電力効率スコアに裏打ちされた安定性と、マルチディスプレイ出力(最大4画面)の柔軟性は、ビジネスPCのグラフィック性能向上に最適。ファンレスモデルも選択可能な静寂性が、集中を要する作業環境と相性抜群です。

4. ベンチマーク解説

現時点で3DMark TimeSpyやPassMarkのスコアは公表されていませんが、スペックから推測すると、TimeSpy Graphics Scoreで4,000〜5,000ポイント前後と予想されます。これはGTX 1660 SUPERやRTX 3050に相当する性能帯で、フルHD高設定での最新ゲームプレイが可能なレベルです。

競合製品であるRTX 4050(TDP70W〜)と比較すると、純粋なゲーミング性能ではやや劣るものの、電力あたりのパフォーマンス(Performance per Watt)ではRX 7400が上回ります。特に価格設定が2万円台後半であれば、コスパ面で大きなアドバンテージを持つでしょう。ただし、レイトレーシング性能だけで比較すると、NVIDIAのDLSS 3.5対応モデルに分があります。

5. こんな人におすすめ

省電力HTPC構築者 4K HDR動画の再生や軽いエミュレーターゲームを楽しみたいが、大容量電源や排熱スペースを確保できないユーザー。43Wの低消費電力なら、Mini-ITXケースやスリムPCへの組み込みが容易です。

在宅ワーク向けPCのアップグレード オフィスPCにグラフィック機能を追加し、デュアルモニター環境でのExcel作業やWeb会議、Canvaなどの軽度なデザインワークを快適にしたいビジネスユーザー。ファンレスモデルを選べば静音性も確保できます。

eスポーツ専用サブマシン Apex LegendsやValorantなどの競技ゲームを、フルHD高フレームレート(144Hz〜240Hz)でプレイしたいユーザー。不要な電力を消費せず、省エネ性能を重視したい競技者に適しています。

写真・動画編集の入門者 LightroomやPremiere Proの学習を始めたいが、高価なワークステーションは手が出せない初心者クリエイター。8GB VRAMは4Kタイムラインの快適なプレビューに最低限必要な容量を確保しています。

6. よくある質問

推奨電源容量は? 公称では200Wが推奨されていますが、43WのTDPとPCIe 4.0 x8接続を考慮すると、実質的には300W〜400Wの電源ユニットで十分です。ただし、システム全体の余裕を見てBronze認証以上の450W電源を推奨します。古いPCのアップグレードでは、電源容量が不足していないか確認してください。

ボトルネックになりやすいCPUは? PCIe 4.0対応のRyzen 5000系列以降やIntel第12世代以降であればほぼ問題ありません。注意すべきは、PCIe 3.0のみ対応の古いプラットフォーム(Ryzen 3000以前、Intel第10世代以前)では、PCIe帯域がx8相当に制限され、性能が10〜15%低下する可能性があります。高クロックのCPUは必要なく、Core i3やRyzen 5シリーズとの組み合わせがコスパ最適です。

発熱・冷却の注意点は? 43Wという低発熱ながら、ミニサイズのシングルファンモデルやパッシブ冷却モデルはケース内の熱溜まりに注意が必要です。特にファンレスモデルを使用する場合は、ケースファンによる積極的な換気を確保してください。通常のデュアルファンモデルであれば、60度前後に収まる静冷性が期待できます。

競合製品(RTX 4050/3050)との選び分けは? レイトレーシングやAI生成を重視するならRTX 4050(DLSS 3対応)を、省電力・静音性・動画再生品質を重視するならRX 7400を選択すべきです。また、RX 7400のDisplayPort 2.1対応は、今後普及が予想される4K240Hz/8Kモニターの先行投資に適しています。価格が1万円以上差がつく場合、電力コストを考慮するとRX 7400の方がトータルコストパフォーマンスに優れるケースが多いでしょう。