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Intel

Intel Core i5-14600K

発売日: 2023-10-17

MetaScore

性能
57.0
電力効率
63.2
コスパ
83.7
TDP125W
ソケットLGA1700
参考価格

¥48,000

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CPUコアスペック

コア数14
スレッド数20
ベースクロック3.50GHz
ブーストクロック5.30GHz
TDP125W
ソケットLGA1700
アーキテクチャRaptor Lake Refresh
プロセスノードIntel 7

キャッシュ・メモリ

L2キャッシュ20MB
L3キャッシュ24MB
最大メモリ192GB
メモリタイプDDR4-3200, DDR5-5600
メモリチャネル2

ベンチマーク

Cinebench R23 シングル2,250
Cinebench R23 マルチ24,500
Geekbench 6 シングル2,950
Geekbench 6 マルチ16,800
PassMark38,566

プラットフォーム

PCIeバージョン5.0
PCIeレーン数20
内蔵GPUあり

1. 製品概要

Intel Core i5-14600Kは、2023年10月17日に発売されたIntel第14世代Coreプロセッサ(Raptor Lake Refresh)のミッドハイエンドモデルです。LGA1700ソケットを採用し、DDR4およびDDR5メモリの両方に対応する柔軟性が特徴で、前世代i5-13600Kのリフレッシュ版として位置づけられています。

ターゲットユーザーは、ハイエンドゲーミングからコンテンツクリエイション入門までをカバーするミッドクラスPCを組みたい層です。特に、コストパフォーマンス重視でありながら、最新ゲームや軽度の動画編集など、幅広い用途で安定した性能を求めるユーザーに最適です。競合製品であるAMD Ryzen 5 7600Xや7500Fと比較すると、プラットフォームの互換性(DDR4対応など)とコア数の多さを強みとしつつ、電力効率や発熱量ではやや劣るというトレードオフ関係にあります。

市場でのポジショニングは「コスパ重視の実用派CPU」として確立されており、特にMetaScoreのコスパスコア83.7/100という高い評価が示す通り、価格対性能比において優位性を持つ製品です。第13世代からのマイナーアップデートではありますが、動作クロックの僅かな向上と、Intel APO(Application Optimization)などのソフトウェア最適化機能の追加により、実用性能は確実に改善されています。

2. 主な特徴

ハイブリッドアーキテクチャの進化

i5-14600Kは、性能コア(Pコア)と効率コア(Eコア)を組み合わせたIntelのハイブリッドアーキテクチャを採用しています。Pコアは高いIPC(1クロックあたりの処理能力)を誇り、シングルスレッド性能やゲーミング性能を担い、Eコアはバックグラウンド処理やマルチタスク処理を効率的に処理します。この構成により、ゲーミング中に配信や録画を同時行うような高度なマルチタスク環境でも、スムーズな動作を実現しています。

柔軟なメモリシステム

DDR4-3200とDDR5-5600の両方に対応しており、既存システムからのアップグレード時にはDDR4メモリを流用でき、新規組み立て時にはDDR5による高帯域を享受できます。しかし、DDR5メモリとの組み合わせでは、AMDの最新プラットフォームに比べてメモリ遅延がやや高くなる傾向があるため、ゲーミング用途ではDDR4-3600などの低遅延メモリとの組み合わせも有効な選択肢となります。

マルチスレッドとシングルスレッド性能のバランス

Pコアのブーストクロック向上により、シングルスレッド性能は前世代比約3-5%の向上を達成しています。一方、マルチスレッド性能については、Eコアの活用によりコア数の多い上位モデル(i7/i9)には及びませんが、同価格帯の6コア12スレッドCPUと比較すると、マルチスレッド処理において優位に立ちます。特に動画エンコードや3Dレンダリングのような並列処理に強く、クリエイティブワークの入門用として十分なポテンシャルを秘めています。

3. 用途別評価

MetaScoreの数値を基に、実際の使用シーンにおける適性を評価します。

4Kゲーミング:★★★☆☆ 性能スコア57/1300は、最新ハイエンドCPUと比較すると控えめな数値ですが、4KゲーミングはGPU負荷が高く、CPUの影響が相対的に小さいため、実用上は十分な性能を発揮します。ただし、高フレームレートを追求するフルHD競技ゲームでは、より高いシングルスレッド性能を持つCPUとの差が現れる可能性があります。

AI・機械学習:★★☆☆☆ 電力効率スコア63.2/40という高い数値は、処理あたりの消費電力が抑えられていることを示唆していますが、AI/ML用途では専用アクセラレータ(NPU)を持たないため、純粋なCPU処理に依存する限り、最新世代のAI対応プロセッサや高性能GPUとの組み合わせに劣ります。軽度の推論処理や学習の前処理程度であれば対応可能です。

動画編集・3Dレンダリング:★★★★☆ マルチスレッド性能を活かし、Premiere ProやDaVinci Resolveでのタイムライン編集、After Effectsでのプレビュー再生などで快適な作業環境を提供します。特にコスパスコア83.7/100の高さは、クリエイティブ入門者にとって「必要十分な性能を安価に入手できる」点を評価するもので、プロ級の重い編集でなければボトルネックになりにくいバランスが魅力です。

一般用途・省電力性:★★★☆☆ 通常のオフィス作業やWebブラウジングでは過剰スペックであり、電力効率スコアの高さから、軽負荷時の消費電力抑制も図られています。ただし、Kシリーズはアンロック倍率の解放によりオーバークロック可能な反面、定格動作時でも発熱量はやや高めであり、小型PCやファンレス運用を目指す場合は非Kモデルの検討が望ましいでしょう。

4. ベンチマーク解説

ベンチマーク数値はN/Aとなっていますが、世代間の一般的な傾向とアーキテクチャ特性から実性能を考察します。i5-14600Kは前世代i5-13600Kと比較して、Pコアのブーストクロックが200MHz程度向上しており、Cinebench R23ではシングルスレード約1900-2000pt、マルチスレード約24000-25000pt前後のスコアが期待されます。

競合製品との比較では、AMD Ryzen 5 7600Xと拮抗するかやや上回るマルチスレッド性能を示しつつ、シングルスレッド性能では7600Xの方がやや優位に立つ傾向があります。Geekbench 6では、Zen 4アーキテクチャの7600Xがシングルスレードで2800-2900pt程度に対し、i5-14600Kは2700-2800pt程度となる見込みです。しかし、PassMarkのCPU Markではコア数の多さが反映され、7600Xを上回る総合スコアを記録するでしょう。

特筆すべきは、Intel APO(Application Optimization)対応ゲームでの性能向上です。対応タイトルでは、フレーム時間のばらつきが抑えられ、1% Low FPSが向上し、より滑らかなゲーミング体験が提供されます。これは単なるベンチマークスコアでは測れない、実使用における質的な向上とも言えます。

5. こんな人におすすめ

  • ハイコスパゲーミングPCを組みたい人:RTX 4060 TiやRTX 4070クラスのミドルハイGPUと組み合わせて、1080p~1440pでの高設定ゲーミングを楽しみたいユーザー。CPUに過剰投資せず、GPUに予算を振り分けたい場合に最適です。

  • 配信者・ストリーマー入門者:ゲーム実況やライブ配信を始めたいが、高価なi7/i9シリーズは手が出せないという方。Eコアによるバックグラウンド処理能力が、配信ソフトウェアのエンコード負荷を軽減します。

  • 動画編集の初心者~中級者:YouTube向け動画編集や、軽度のVFX作業を行うクリエイター。Premiere ProやDaVinci Resolveでの快適な編集環境を、リーズナブルな価格で構築できます。

  • 第12/13世代からのアップグレードユーザー:既にLGA1700マザーボードを保有しており、BIOSアップデートだけで最新CPUに載せ換えられる利便性を重視する方。特にi5-12400/12600Kからの段階的アップグレードに適しています。

  • DDR4メモリを継続利用したい人:DDR5への移行コストを抑えつつ、最新世代の性能を得たい実用主義ユーザー。既存のDDR4-3600メモリをそのまま活かせる互換性が大きな魅力です。

6. よくある質問

推奨電源容量は?(CPU)

i5-14600Kの定格TDPは125W(最大ターボ電力181W)ですが、実負荷時にはピークで200W近くまで消費電力が上昇するため、最小でも750Wの電源ユニットを推奨します。特にRTX 4070 Ti SuperやRX 7800 XTなどのハイエンドGPUと組み合わせる場合は、850W以上のGold認証電源を選択することで、将来的なアップグレード余地も確保できます。電源容量の余裕は、OC(オーバークロック)時の電力増加や、長期使用における電源の経年劣化も考慮した上での推奨値です。

相性の良いGPUは?

RTX 4060 Ti 16GBRTX 4070RX 7800 XTなど、1440p(WQHD)ゲーミングを想定したミドルハイGPUとの相性が最も優れています。i5-14600KはこれらのGPUであればボトルネックにならず、十分に性能を引き出せます。4Kゲーミングを目指す場合でも、RTX 4070 Ti Super程度であればCPU側が性能を制限することは少ないでしょう。ただし、RTX 4090RX 7900 XTXといった最上位GPUとの組み合わせでは、高フレームレート環境でCPUが限界に達し、GPUの潜在能力を十分に発揮できない場合があるため要注意です。

発熱・冷却の注意点は?

Kシリーズは発熱量が高く、**標準付属クーラー